オーディション写真を撮影しに行く時、皆さんメイクとヘアセットはどうなされていますか。
ヘアメイク付きの撮影プランを選んだ方が一番良いですが、
どうしても時間や予算の関係で、自分でメイクする方もいらっしゃいます。
オーディション写真撮影に臨むためのメイクって、
「普段自分がしているメイクと違うの?」
「何を注意すべき点などありますか?」
とたくさんの疑問を持って尋ねてくる方がたくさんいましたので、
今回は自分でメイクする時のコツや注意点等について、
月に百名以上の方にオーディション写真撮影したフォトグラファーとヘアメイクさんにインタビューして、
アドバイスをもらいましたので、皆さんにシェアしたいと思います。
毎日この仕事をして、何千人も撮影してきたプロの方からの意見を聞く機会は普段あまりないですから、
皆さんにとって有意義な内容になれば幸いです。
このようなポイントをまとめてみました:
・ツヤ感のある肌へ 撮影向けにツヤ肌の作り方大公開
・立体感を求めて
・顔と首の色の差を注意しましょう
・ポイントメイクは薄くから少しずつ足していく
・意外と忘れがちな「あれ」を必ず撮影現場に持っていって!
・これは絶対避けたいです
・男性も怠けていはいけません
・完璧な一枚を目指して!
ではでは、オーディション写真撮影するためのヘアメイク、大事な大事なポイントと対処法を一気に紹介します。
ツヤ感のある肌へ
最近とても流行りのツヤ肌、写真撮影の時もマットな仕上がりより、ツヤツヤして、みずみずしい肌を見せたいと希望する方が増えてきています。
撮影後画像レタッチの段階でよくこのようなリクエストがきています:
「肌のツヤ感をレタッチで出していただけますか。」、と
実は、残念ながら、画像レタッチの段階で肌のツヤ感を修正ソフトで足していくのはとても難しいです。
シワやシミなど消すのはある程度可能ですが、ツヤ感を増やすということは「後での修正」がほぼ不可能と理解いただきたいです。
この理由で、肌のツヤ感を見せたい場合は、ベースメイクの段階ででしっかり作らないといけないです。
では、どのようにしたらツヤ肌を作ることができるでしょうか。
プロのヘアメイクスタイリストの方からコツを聞いてきました。
ぜひ試してやってみてください。(肌の状態は個人差があるため、ご自身の肌を見て、やり方を改善してくださいね。)
撮影向けにツヤ肌の作り方
ツヤ肌を作る一番大事なポイントは「ベースメイク」です、いかにみずみずしい、ツルッとしたベースメイクを作るかです。
①まず、撮影前日の睡眠は非常に大事です。
撮影当日に寝不足などで顔色悪くなったり、化粧のりが悪くなったり、目の下にクマができたりしますので、良い写真に仕上がりません。撮影日前に十分睡眠を取ってください。寝る前にお水をたくさん飲むと、次の日の朝顔がむくみやすいですので、注意しましょう。肌の状態ををきれいに整えるためには、なるべく油分少なく、刺激の少ない食べ物にするなど心がけましょう。
どのぐらい真剣に撮影に臨んでいるか、写真にもしっかり反映しますよ。
②ツヤ肌の命は「保湿」です!
保湿はメイクの上からできないので、ベースメイクのところでしっかり作っておかないとツヤ感出ないです。化粧水や乳液など保湿のものをたっぷり塗り、もしできたら、オイルタイプの美容液をマッサージしながら塗っても良い。余裕があれば、前日や当日の朝にパックしてもとても効果的ですよ。
③下地とハイライトにこだわってください。
保湿力の高いしっとりした下地はみずみずしい肌作りにとても役に立ちます。もっとキラキラ感を増したい場合は、パールが入っている下地を使用しても効果的。ファンデーションは撮影用にわざわざ買うという必要はなく、いつも使っているもので大丈夫。せっかく作ったしっとり感が消えるので、ファンデーションはあまり厚塗りしないで、素早く伸ばして、崩れないように、少し肌にたたきこみます。
④ハイライトをしっかり入れることによってツヤ感出やすいです。
Cゾーン(眉の下から頬骨の上に繋がるゾーン)、鼻筋、目の下の三角、アゴ先、唇の山のところにハイライトを入れましょう。ハイライトを入れることによって顔が華やかになり、印象も変わります。
⑤フェイスパウダーの塗り方を注意!
せっかく作ったツヤ感をパウダーでマットにならないように、フェイスパウダーはTゾーンやほほに塗らないで、Tゾーンとほほ以外の周りの部分にさっさとブラシしましょう。
このように、ツヤ感や素肌感のあるベースメイク完成です。
立体感を求めて
写真の良し悪しの評価は「立体感」は非常に重要なポイントとなってきます。
写真全体(構図や被写体のポーズなど)の立体感も重要ですし、被写体の顔の立体感も生き生きした写真になるために大事な要素です。
顔に陰影のある立体感が出ると、奥行きのある写真に仕上がることができます。
顔の立体感を出すために、シェーディングやハイライトに要注意、
シェーディングはフェイスラインの下、おデコの生え際、鼻筋の両側、目上のくぼみのところに影を入れ、鼻筋の両側は馴染むように、目立たないように影を入れておきます。
鼻筋の両側は入れすぎると、不自然に見えるので、なるべく肌に馴染むように入れておきましょう。
ハイライトには「ツヤ肌作り」④の部分で紹介したハイライトの入れ方をご参考ください。
顔と首の色の差を注意しましょう
ファンデーションの色は明るすぎると、顔と首、腕の色の差が大きくなりますので、違和感出やすいです。
ファンデーションの色は自分に合うファンデーションの色であるか慎重に選びたいです。
特に首や腕の色を考慮しながら選びましょう。
また、宣材写真・オーディション写真をどんな季節でも出せるようにしたい場合は、ドレンドの色よりは、ベーシックな色味を選んだ方がいいでしょう。
ポイントメイクは薄くから少しずつ足していく
アイシャドウ、チーク、リップなどのポイントメイクは先に薄く塗り、撮影現場で足りないと感じたらその場で少量から少しずつ足すこともできます。
ライティングでメイク飛ばすからとい言って、最初から濃いメイクで仕上がりして後で消すのはメイクが汚くなるので、避けたいです。
リップに関して、最初はナチュナル色か自分の唇の色に近いリップを塗りましょう。
薄い色の衣装から濃い色の衣装に変わった場合、合わせてリップの色を変えることもありますので、濃い色の衣装撮影したい時、リップを数種類撮影現場に持っていくと良いです。
また、リップの保湿も忘れないでね、ファンデーションを塗る前に保湿のリップクリームを塗っておくと、後で口紅を塗る時乾燥しにくいですよ。
✓意外と忘れがちな「あれ」を必ず撮影現場に持っていって!
家でまつげをビューラーとマスカラで完璧に仕上がっても、
移動する途中で風や汗で崩れたり、最初の状態にならない場合もありますので、
いざ撮影開始すると、まつげのカタチが気に入らず整えたくなります。
スタジオにはお客様用のビューラーとマスカラを揃う可能性は低いので、
自分のものを撮影現場に持っていくことを強くすすめしています。
✓これは絶対避けたいです。
撮影の予約時間に間に合わず、走ってスタジオに到着するパターン。
せっかくセットしたヘアが乱れてしまい、汗だくで完璧に仕上がったメイクも崩れてしまいました。
とても残念なことです。
時間通りに到着したとしても、メイク直しや汗拭きなど時間がかかり、
結局撮影時間が短くなることも自分にとって不利ですので、
時間に余裕を持ってスケジュールを組むことをおすすめしています。
✓男性も怠けていはいけません。
最近男性もメイクした上で撮影に臨むのをよく見ます。
ファンデーションで少し肌のムラを整え、リップも乾燥やシワを少なくするためにリップクリームを塗ったり、まゆげを少し整えて書いてだけでも顔全体のイメージが変わってきます。
ヒゲ、爪など清潔感を意識しながら準備しておきましょう。
完璧な一枚を目指して!
オーディション写真撮影の前に、自分でメイクすることの注意ポイントをいくつかご紹介しましたが、いかがでしょうか。
少しでもお役に立てたら嬉しいです。
でも、自分でメイクとヘアメイクさんしてくれるメイクの一番の違いは、
自分でメイクはどうしても自分の弱点を隠すメイクになりがち、
ヘアメイクさんしてくれるメイクは自分の長所を伸ばしてくれるメイク、
これが一番の違いです。
ベースメイクで欠点をカバーして肌をきれいに見せ、ポイントメイクで良い部分をより魅力的に見せることが重要です。
人生を決めるものとも言える宣材写真・オーディション写真、
あらゆるディーテールがその最高の一枚に繋がりますので、
ヘアセットとメイクアップは油断しなように、しっかりとプロの方がやってくれるといいと思います。
特に髪型は、どうしても自分でしっかりセットできないスタイルもありますので、プロの方に任せた方が安心ですね。
「記事の中に出てくる写真はどこのスタジオで撮影したの」と気になりますね。
記事にある写真はこちらのスタジオで撮っています↓↓
「アールシア フォトグラフィー」です。
フォトグラファーRyo Chinのプロフィールをチェックしましょう↓↓
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